最近、「ためしてガッテン」「世界一受けたい授業」などで「眼瞼下垂症」の特集が組まれています。
そのおかげで、これまで老化現象と考えられてきた
1)まぶたが下がってきて視野が狭くなってくる
2)いつも眠たそうと言われる
3)おでこにシワが多い
4)まつげと眉毛の間が離れている
5)まぶたが下がるに伴って頭痛や肩こりが起きてきた
などの症状が眼瞼下垂が原因であることを知って「自分も眼瞼下垂症」ではないかとの問い合わせも増えてきています。
その問い合わせの中で多い7つの項目についてお答えします。
1.眼瞼下垂を心配しています。その場合健康保険の適応になるのでしょうか。
まぶたが下がってきて視野が狭くなり、物が見えず辛くなると毎日の生活に支障が出てきます。そのため、その機能を改善するために治療が必要となります。
このような場合には健康保険を使って治療を受けることができます。
しかし、自由診療のみを行っている医療機関では、例え明らかに眼瞼下垂であっても健康保険は適応にはなりません。
健康保険は適応となると、治療費は3割負担で両方で45000円程です。
この他に血液検査代が3000円程必要です。
2.診察当日に手術が受けられますか。
診察当日の手術は行っておりません。理由としては、
1)眼科での診察が必要
2)感染症の血液検査の結果が出るのに4~5日必要
3)手術は両側で1時間30分を予定していますので、当日の手術には対応ができない
4)手術についての説明を十分にしておりますが、それでも疑問や質問を持たれる場合もあり一旦考えられる時間が必要と考え、当日は手術は行わないようにしています
なお、眼科を受診されて来院された場合は、診察当日に手術日の予約が可能です。また、同日血液検査も行いますので、次回は手術日となります。
3.手術中の痛みと手術時間を詳しく教えてください。
3-1.手術中の痛み
局所麻酔の注射の時に多少痛みがありますが、その後はありません。
手術中は痛くはありませんが、組織を引っ張る感覚はわかります。
もし、手術中に痛みが出たら、麻酔を追加し痛みをなくします。
また 麻酔が覚めた後の痛みを心配されている患者もおられますので、手術直後に「痛み止め」を飲んでいただきますので、麻酔が覚めた後の痛みはほとんどありません。
3-2.手術時間
両側で90分程です。
手術後は30分患部を冷却し、その後帰宅していただきます。
3-3.手術後の痛み
手術翌日より「チクチク」した痛みを4〜5日感じられる患者さんもおられますので、痛み止めを処方致します。
3-4.手術後の診察
手術翌日に患部の状態を観察し、入浴や飲酒および洗顔ができるかを判断します。
手術後1週間目に抜糸を行います。
4.手術後に注意することはありますか。
手術後に眼帯を希望される患者さんが多いのですが、眼帯をすると瞼を動かすことがなくなるために腫れがなかなか引きません。
自宅ではガーゼは取り、普通に目を使ったほうが腫れは引きやすくなります。
入浴は抜糸後から可能となります。
5.手術後当日から入浴は可能でしょうか。
出血の原因となりますので、手術当日は シャワー・入浴及び飲酒はお控えください。
手術翌日に受診していただき、患部の確認し、問題がなければこの日よりシャワーは可能です。
洗顔は手術3日後(月曜日に手術の場合は木曜日)より可能です。
6.手術当日から飲酒は可能でしょうか。
眼瞼下垂症の手術後3日~4日は禁酒をお願いしています。
理由は
1)まぶたは血管が豊富で、出血が他の部位に比べて多い
2)手術部の傷は完全に出血が見られなくても、術後1日は少しの刺激でも出血しやすくなります。
3)お酒に含まれているアルコールは、血を止める血液凝固系である血小板凝集を抑制する(血液をサラサラにする)ため、出血傾向がになると言われています。
などが考えれられます。
お酒好きな方に長い間禁酒を強いるのことはできませんが、手術後は3~4日は禁酒をお願いしています。
一旦出血すると禁酒の期間はさらに長くなります。
7.人に会う仕事をしてるのですが、手術後の腫れが気になります。手術後何日頃から人に会うことができますか。
手術直後より徐々にまぶたが腫れていきます。
手術翌日が腫れのピークとなり、手術前よりも下垂の程度が強くなる場合があります。
その後、腫れは徐々に引いていてき、1週間後はかなり治まります。
しかし、完全に腫れが引くには少なくとも1ヶ月は必要です。
また、皮下出血が生じた場合は青あざのようになりますが、2〜3週間ほどでなくなります。
手術後の腫れは、まぶたの状態によりかなり個人差があります。
ただ、職種にもよりますが、ほとんどの患者さんは2日目より仕事を始められています。
また、人に会われる場合は、「眼瞼下垂の手術を受けた」と患者さんは言われているそうです。
ただ、とても気になられる方は 4~5日は休まれるほうが良いかと思います。
8.手術部分の傷はどのくらいすると目立たなくなりますか。
まぶたに切開を加えて行う手術ですので、術後には傷あとが残ります。
手術部の傷は5ヶ月程は赤く、その後白い傷跡になり次第に目立たなくなります。
また、その傷あとが二重のラインとなりますので、傷あとで悩まれる方はほとんどおられません。
9.まとめ
眼瞼下垂症の手術を考えられている患者さんの7つの質問
1.眼瞼下垂を心配しています。その場合健康保険の適応になるのでしょうか。
2.診察当日に手術が受けられますか。
3.手術中の痛みと手術時間を詳しく教えてください。
4.手術後に注意することはありますか。
5.手術後当日から入浴は可能でしょうか。
6.手術当日から飲酒は可能でしょうか。
7.人に会う仕事をしてるのですが、手術後の腫れが気になります。手術後何日頃から人に会うことができますか。
にお答えしました。
*クリニックの案内
お肌とまぶたのクリニック |
---|
やまもと形成外科クリニック 形成外科(保険診療) 美容皮膚科・美容外科 見た目を自信につなげる 豊富な経験と確かな技術 診療時間 月〜金 10:00~18:30 土曜 10:00~17:00 休診日:日曜・水曜日(不定期)・祝日・年末年始 当日の予約も可能です クリニックLINE@お友達募集中 新潟市中央区本町7番町1085 アクセス 📞キャンセル・ご変更は3日前午前中までにご連絡ください。 |
クレジットカードご利用いただけます。 📨お問い合わせ / アクセス |
やまもと形成外科クリニックHP |
眼瞼下垂治療 *クリニック院内 |
保険が適応できるものはできるだけ保険で治療を行います((形成外科・皮膚科)。 保険であっても、美容(見た目)を配慮した治療を行います。 形成外科医としてケガ、傷あと、まぶたのトラブル(眼瞼下垂・逆さまつ毛)、皮膚腫瘍の治療は専門的治療を行っています。 また、子供の外見的な形態異常、ケガ、傷あとの治療には特に力を入れています。 当院の診療には保険診療と自由診療がございます。美容治療はすべて自由診療となっております。 |
*メールでの問い合わせはこちら