眼瞼下垂治療  問診表の情報の重要性


問診表はとても大切です。正確にお書きください。

これらの情報をもとに眼瞼下垂の有無と治療方法を決めていきます。

 ⒈ 発症時期はいつ頃ですか?

まぶたが下がってきて、視野が狭くなってきた時期をお聞きします。
幼少時期よりあれば「先天性眼瞼下垂症」であり、昔はパチリとした眼の方は「加齢性眼瞼下垂症」となります。

⒉ 発症時期の状況はどうでしたか?

徐々にまぶた下がってきたか 急に下がってきたかによっても診断が異なってきます。急にまぶたが下がってきた場合は「神経性眼瞼下垂症」も疑わなければなりません。

⒊ まぶたの動きに「朝と夕方に変化」はありますか?

朝は、まぶたは開けやすいが、夕方になると開けにくく、重たく感じることがあります。
眼瞼下垂とは、まぶたを動かしている筋肉である「上眼瞼挙筋」の機能が低いために「まぶた」が挙がりにくくなります。それを代償するために「おでこの筋肉(前頭筋)」が動かしてまぶたを挙げています。しかし、夕方になると、この筋肉が疲労してきて挙げる力が弱くなり、まぶたが下がり視野が狭くなり、そのため物が見えにくくなります。

⒋ コンタクトレンズ装着歴

コンタクトレンズを使用すると、常にレンズがまぶたの裏側を擦って刺激するため、瞼板と挙筋腱膜の結合部分がはずれ、まぶたの開きが悪くなります。特にソフトレンズよりもハードレンズに多く、ハードレンズを10年以上使用している人に見られます。
また、コンタクトレンズの取り外しの際に、まぶたを過度に引っ張るのも、眼瞼下垂を引き起こす原因の一つだと言われています。

⒌ 白内障・緑内障などの手術の有無

これらの手術を行う時には 眼を開いた状態にするために「開眼器」を使用します。手術時間が短い場合は良いのですが、長時間となるとこの機器のために眼瞼挙筋腱膜が眼板から剥がれてしまい、眼瞼下垂が生じることがあります。
これを上まぶたと下まぶたの間に入れてまぶたを広げて治療を行います。

⒍ 肩こり・頭痛の有無

まぶたを挙げる筋肉の一つである「ミュラー筋」の働きすぎにより、交感神経の緊張により自律神経が刺激され自律神経症状(片頭痛・筋肉痛・肩こり・不眠・冷え性・不安など)が起こると言われています。

⒎ 花粉症やアトピー性皮膚炎の有無

痒みのために頻回にまぶたを擦ることで まぶたの筋肉の先端である「挙筋腱膜」と「瞼板」の連結が外れてしまうことがあります。

⒏ 既往歴

目の病気:白内障・緑内障手術の既往
基礎疾患:高血圧・糖尿病他は手術中の出血の多さや術後の傷の治り方に影響します。
特に抗凝固剤を服用して場合は術中・術後の出血が問題となります。必要な場合は内科主治医と相談して手術2~3日前一旦内服を中止してもらうともあります。

9)家族歴

先天性眼瞼下垂の分類に必要です。

10. まとめ

ます。

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やまもと形成外科クリニック 併設
新潟眼瞼下垂治療センター

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