立ち耳の方は
1.立ち耳のため顔が大きく見られる
2.子どもの頃に、ダンボの耳やミッキーさんの耳と言われて嫌な思いをした
3.耳が気になり髪で隠そうとしても隠せない
4.顔のバランスが悪くみられる
5.人の視線が耳に集中している気がする
などの見た目からくる精神的ストレスに悩まれています。
欧米では、宗教的な背景とも関連し、「魔女の耳」などと嫌われるため、幼少時に手術を受けられることが多いです。しかし、日本では日常生活に支障がないために、ほとんど治療は行われてはいません。
しかし、これらの悩みは手術で解消できます。
当クリニックの立ち耳治療の特徴
1.先天異常の手術で30年以上の経験のある形成外科専門医である院長が、診察・治療・アフターケアまでを一貫して行います。
2.立ち耳の状態に合わせた最適な治療を行います。
・生後2か月以内までは、テーピングによる保存的治療を行います。手術を受けずに矯正することができます。
・成人では局所麻酔を用いた形成術を行います。
・ 小学生までは全身麻酔が必要ですので、信頼の置ける医療機関をご紹介します。
3.手術は健康保険の適応となります。
片耳の場合は、3割負担で約60,000円となります。
4.予約制により待ち時間の短縮を心がけています。
⒈立ち耳のガンインは対耳輪が小さいからです。
耳は妊娠3カ月ごろよりでき始め、6カ月末頃にはほぼ出来あがると言われています。この時期に何らかの障害が加わると立ち耳が発生します。
立ち耳とは、耳介の対耳輪が消失してカップ状になり前面に向かって立っている状態で、側頭部と耳介の角度が30度以上の場合を言います。
立ち耳の原因は遺伝性や環境因子が関係していると考えられていますが、詳細は分かっていません。
直接の原因は対耳輪(図)と呼ばれる部分の軟骨の形成不全です。
2. 診察の流れ
・耳の状態を診察します。
・生後3か月まででしたら、サージカルテープによる矯正方法をご両親にご指導します。
・外科的治療が必要な場合は、詳細な手術方法・起こりうる合併症・治療費等を説明致します。
・手術をご希望の方は 手術日を決めた後血液検査を行います。
・手術を迷われている場合は、考えてられて再受診されてください。
3. 治療は保存的方法と外科的方法があります。
3-1.保存的方法の場合
生後早期でしたら、立ち耳は手術をしないで治せます。
生後早期の耳の軟骨は柔らかく、サージカルテープを用いて耳の外側を圧迫することで、対耳輪の折れ曲がりを強めることで矯正を行います。
矯正期間は3〜4カ月は必要と思います。
この期間は2日に1回程テープを交換しなければなりませんので、ご両親の協力のもと根気よく続けていきます。
これは新生児期における血中エストロゲンというホルモンがの作用してると考えられています。
エストロゲンとは、女性ホルモンの一つで卵胞ホルモンとも呼ばれます。
子宮の発育や子宮内膜の増殖、乳腺の発達など、女性らしい体つきを促進するホルモンですが、新生児では耳の形を作るのに役立っていると言われています。
このエストロゲン作用で新生児の耳の形が容易に矯正できるのは、生後6週間ぐらいまでと報告されていますので、遅くとも6週間までには治療を開始しなければなりません。
しかし、ここで問題があります。
産婦人科では、生後すぐに体に何らかの異常がないか調べるのですが、なかなか耳の形までは見れないようです。
また、小児科での赤ちゃんの検診は 1か月過ぎてからですので、治療開始が遅くなることがあります。
その時、多少の変形が見られても そのうち治ると言われれ先生方もおられます。
産婦人科の先生も小児科の先生も意外に知らない事実です。
少しでも早く気づいて治療を開始すると、立ち耳は矯正できます。
そのためにも、いつも一緒にいるお母さんが耳の形に注意を払ってください。
3-2.外科的方法
保存的治療で矯正できなかった場合は、外科的治療となります。
治療の目的は、耳の軟骨を適度な角度に曲げることによって対耳輪を作ることです。
3-2-1.手術の手順
・写真撮影
手術前の状態を記録として残させていただきます。
・デザイン
・消毒・局所麻酔
・手術(40分程度)
・手術直後の痛み止めの服用(ご希望の方のみです)
・手術後30分安静
・翌日診察の予約
・帰宅
3-2-2.手術方法
1.耳の裏側の皮膚に皮膚切除範囲をマーカーでデザインします。
2.消毒を終えたあとに局所麻酔を行います。
小児の場合は全身麻酔が必要ですので、全身麻酔が可能な信頼の置ける医療機関をご紹介します。
3.デザイン通りに手術を行います。
耳介後面の皮膚を図の範囲で切除し、そこから耳の軟骨を露出させます。
耳後面の皮ふ切除範囲
4.軟骨を良い形に曲げやすくする目的で軟骨に浅い3本の割(かつ)を入れます。
軟骨に浅い3本の割を加えます。
5.耳介軟骨に3,4針縫合糸をかけて内側に曲げることで対耳輪の形を整えて、左右の調整を行います。
4箇所ナイロン糸で軟骨を曲げながら縫合します。
6.皮膚を縫合します。
対耳輪が作成されました。
7.矯正した耳介軟骨の後戻りを予防し、出血を抑えるために、ボルスター固定を行います。
(耳のギブスみたいなもんです)
ボルスター固定
8.耳にガーゼをあてて創部を保護します。
女性で髪の毛を伸ばしている方では、ガーゼはほぼ隠れている状態で帰ることができます。
3-2-3.術後の注意点
・手術当日はシャワーと入浴はお控えください。
翌日よりシャワーは可能ですが、洗髪の時は患部を濡らさない様にご注意ください。
・翌日と1週間後および2週間後に検診に受診されてください。患部のチェックを行います。また、2週間後にボルスター固定を除去取と抜糸も行います。
・抜糸後1カ月、3カ月および6か月後に耳の状態を確認します。
検診の時にご心配事があればご遠慮なくご質問ください。
・抜糸後1ヶ月程度は耳に負担がかからないような寝方をしていただきます。
・後戻りが強い場合は、夜間のみヘアバンドで圧迫してもらうこともあります。
3-2-4.術後起こりえる問題点
1.血腫
手術後は耳の後ろの皮膚の下のスペースができ、そこに血が溜まるり(血腫)、感染が起こすことがあります。
ボルスター固定で患部を圧迫することで予防することができます。包帯やギブスようなものです。ボルスター固定は2週間行います
2.左右差
できるだけ左右差をなくすように手術を行いますが、それでも完全に左右対称になることは難しいです。
3.後戻り
手術を行う耳介軟骨はかなりの硬さがります。この軟骨を曲げて矯正を行いますが、ある程度の後戻りがおこいます。
その後戻りが強い方は夜間のみヘアバンドで圧迫してもらうこともあります。
4.対耳輪のカーブの不自然な折れ曲がり
軟骨の曲げ具合によっては角が生じ尖ってしますことがあります。その可能性がある場合は 軟骨を曲げる割合を少なくして調整します。
5.感覚の鈍さ
皮膚を切開するために 傷あとの周辺の近くが一時的鈍くなりますが、6カ月程で気にならなくなります。
4. 治療費
健康保険が適応となります
4-1.テーピングによる保存的治療
保険診療 | 3割負担 | |
初診料 | 850円 | |
再診料 | 220円 |
テーピングによる治療は 診察料に含まれまれます。
テープ代 1個 530 円
通院回数 月1回
新生児の場合は 受給者証があれば530円
4-2.手術の場合
保険診療 | 3割負担 | |
初診料 | 850円 | |
再診料 | 220円 | |
感染症血液検査料 | 940円 | |
手術料(片耳) | 57720円 |
- ・この他に麻酔料・処方箋料等が加算されます。
- ・局所麻酔の場合は入院の必要はなく、日帰り手術となります。
- ・手術時間は片方約40分です。
4.よくある質問(Q&A)
Q 治療は痛いですか?
A 局所麻酔を用いて行いますので、治療中の痛みはありません。
局所麻酔は極細針を用いて行い、できる限り痛みを軽減いたします。治療後に痛みがある場合は、ご希望の方へは治療直後に痛み止めをお飲みいただくことで、麻酔が切れた後の痛みが軽減されます。
Q 皮膚を切開しない方法がありますか?
A インターネットでは「切らない方法」が紹介されています。
皮膚の表面から針などを使って軟骨が良い形になるように割を入れます。その後、糸を使って軟骨を皮膚の下で固定します。
しかし、軟骨が硬いため、一時的には良いのですが、すぐに元の状態に戻りますので、当クリニックでは行ってはおりません。
Q 治療後に入浴することが出来ますか?
A 手術当日は出血が起きやすいので、当日のシャワーはお控えください。
翌日からはシャワーが可能です。
Q 翌日から仕事はできますか?
A 治療後のハレは強くありませので、仕事は可能です。ただ、患部はガーゼで覆っていますので女性の方は髪で隠されてください。
Q 治療はどれくらい通院は必要ですか?
A 特に問題がなければなければ、手術翌日・1週間後・2週間後に受診していただき、2週間後にボルスター除去と抜糸を行います。
Q 治療後に運動することは出来ますか?
A ボルスタ固定を除去するまでの2週間は激しいスポーツはお控えください。
Q 傷あとは残りますか?
A 残りますが、耳の後ろだけですので 他の方から指摘されることはありません。
Q 治療後に再発することはありますか?
A 軟骨が硬い場合は、後戻りが強くなることがあります。その可能性が強い場合は、夜間のみヘアバンドで圧迫してもらうこともあります。
Q 他のクリニックで行ったのですが 再発さいました、再手術可能ですか?
A 手術後1年経過している場合は 再手術が可能です。
Q 治療は保険が効きますか?
A 保険適応となります。治療費は片側約60000円です。
当クリニックが立ち耳治療で選ばれる3つの特徴
1.先天異常の手術で30年以上の経験のある形成外科専門医である院長が、診察・治療・アフターケア までを一貫して行います。
2.立ち耳の状態に合わせた最適な治療を行います。・生後2か月以内までは、テーピングによる保存的治療を行います。手術を受けずに矯正することができます。
・成人では局所麻酔を用いた形成術を行います。
・ 小学生までは全身麻酔が必要ですので、信頼の置ける医療機関をご紹介します。
3.手術は健康保険の 適応となります。片耳の場合は、3割負担で約60,000円となります。
まずは、一度診察に来られてはいかがでしょうか。治療は診察を受けられてからお考えください。
ご質問のある方は、ご遠慮なく下記のフォームよりお問い合わせください。
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眼瞼下垂治療 *クリニック院内 |
保険が適応できるものはできるだけ保険で治療を行います((形成外科・皮膚科)。 保険であっても、美容(見た目)を配慮した治療を行います。 形成外科医としてケガ、傷あと、まぶたのトラブル(眼瞼下垂・逆さまつ毛)、皮膚腫瘍の治療は専門的治療を行っています。 また、子供の外見的な形態異常、ケガ、傷あとの治療には特に力を入れています。 当院の診療には保険診療と自由診療がございます。美容治療はすべて自由診療となっております。 |