患者さの質問で多いのが、
「どうして刺青の範囲より広く照射するのですか?」
当然と言えば当然ですが、それには理由があります。
炭酸ガスレーザーで刺青の輪郭をなぞって照射すると、それに生じる瘢痕が刺青の形状となり、刺青を入れたいてことが知られるからです。
傷跡を承知で炭酸ガスレーザーを受けたのに、その傷跡が刺青と同じ傷跡でしたら、元も子もありません。
刺青治療の目的が刺青の完全除去であることを考えますと、たとえレーザーで刺青の色が消えてもその形が残れば意味がありません。
実際は、刺青の輪郭がわからず,将来やけどの瘢痕と思われるような形になるように正常皮膚も含めて照射します。
そのために刺青の範囲より広く照射することになります。
また、そのため治療費が高くなり、「予想していたより高いですね」と言われる方もおられます。
しかし、何度も受ける治療ではありませんので、刺青治療の目的である「完全除去」のためにご理解ください。
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