大腿部(ふともも)の刺青は、 治療数としていは多くはありませんが女性に見られます。
特に内側にある刺青が、スカートの隙間から少しだけ見え隠れすのはとてもセクシーなようです(現実にはそのようは場面には遭遇したことはありませんが)。
大腿部の皮膚は上腕と同じように外側と内側に分けられます。外側が厚く、内側が薄くと脚の動きに併せて進化してきたのかと思いわれます。
さて、切除縫縮では皮膚が薄いほうが比較的広い範囲の刺青を取り除くことができるのですが、皮膚が厚くなるに従って難しくなります。
一方、炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術では、皮膚が厚いほうが傷跡がキレイになります。前回お話した背中の皮膚と同じです。
大腿の刺青の治療では、小さいものでは切除縫縮を行いますが、実際は比較適大きいものが多いので、炭酸ガスレーザーを用いた皮膚削皮術で対応しています。
利点は、お分かりのように1回で終わり、治療後のケアも比較的簡単です(自分で包帯交換ができます)。
大腿に刺青を入れられている方、参考になりましたか?
話は変わりますが、形成外科手技の代表的方法に皮膚移植術があります。
この皮膚移植の採皮部(ドナー)としして最も利用される場所が大腿部外側です。
刺青を剥ぎ取り方法も皮膚移植用の皮膚をとる方法も原則的には同じことです(レーザー治療とは当然異なりますが)。
理由は採皮しやすいのが理由ですが、採皮後の傷跡が比較的キレイであることもあげれれます。
皮膚移植はやけどの治療には必要ですが、もし大腿部に刺青があれば、それが移植先に移されることになるかも知れます。あまり大きい刺青は控えたほうが良いかもしれません。
コメントを残す