刺青の彫り方


  刺青の彫り方には「羽彫り」「突き彫り」「筋彫り」「ボカシ」などがあるそうですが、大きくは「手彫り」と「機械彫り」に分けられます。

 

よく「和彫り=手彫り」「洋彫り=機械彫り」と思われますが、日本の伝統の絵柄や化粧の形がしっかりしたものが和彫りで、その彫り方には関係なとのことです。「手彫り=和彫り」だとしたら、ニューギニアなどでおこなわれている刺青も和彫りということになりますが!

手彫りは日本式の彫り方で、木版を彫るのと同様に、針先につけた墨を入れていきます。深く彫るため、きれいな深みのある色が出ます。やくざ映画でよく見かけるもので、暗い部屋で彫師が背中に入れているのが思い出されます。

 

一方、器械彫りは、アメリカで約100年前に登場した電動式刺青器を用いた彫り方です。スピードが速く、曲線や細い線が彫れますが、深く色を入れることができないとのことです。

最近は、この器械彫りが支流のようです。オーストラリアに留学していたとき、しばしばタトゥーショップを見かけました。中には入れなかったのですが、30分ほどでかわいい刺青を入れてくれるそうでした。

 

さて、彫り方により治療法が異なるかというと、そうではありません。

治療で問題となるのは刺青の部位・広さ・色のつかいかた・深さなどですが、そのほかにプロによる刺青か素人によるかが重要となります。色が浅ければ浅いほど治療は簡単です。

特に素人が墨汁を用いて入れた刺青はレーザー治療できれいに消えてしまうことができます

 

しかし、プロはいつまでもきれいな色を残すため、色を一定の深さに均等に入れていきますので、簡単に消すことはできません。

考えてみれば消すことを前提に刺青を彫る彫師はいるはずもありません。

 

そこで、形成外科医がいろいろな方法で刺青と格闘しなければならなくなりました。

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